第13章 遙か3な世界へ・壱(薬師視点・敦盛・望美)
「えーと、たしか怪我に効く薬も持ってきていた筈…」
がさごそ懐から取り出した、携帯用の薬たちを漁ると同時に。
背後から地面を踏みしめ、草をかき分ける音が聞こえてきた。
敵ではありませんように―――祈りながら。
いつでも防御の固有技を発動させられるよう、意識を集中させた私の前に現れたのは。
「あれ?……女の子…?」
「え…?」
長く艶やかな髪を揺らした、可愛い可愛い女の子…でした。
「…え、あの、え?」
「…だれ?」
あれ?あれ?ちょっと待ってください。
着物の上から陣羽織、しかも下は短いプリーツスカート。
BASARAな世界で、靴下にスニーカーまで履いているの見たことないんですけど。
もしかしてもしかしてもしかして。
いやいや、待て待て。
でも、どうして、いったい。
「すみません。ちょっとお訊ねしますが、ここは何処なんでしょう?」
「……え?」
さらに、違う世界へきちゃいました…!?
▲・○・□・○・△
薬師さま、別世界へ…な、お話。
倒れていたのは平敦盛さん、望美さんが見つける前に発見しちゃった。
遙かなる時空の中で3が大好きです。1も2も4も好きですが一番はこれ。
5〜は声優さんたちが変わってしまい、残念ながら手に取ったことがありません。
時代的にも、ある程度は古い方が好み。