第7章 武田軍で替え歌を(薬師視点・佐助)
今日も今日とて、私は薬を作っております。
すり鉢に入れた薬草をごーりごり、ごーりごりごり、ごーりごり。
「さっなだっげっんーじろうゆきむら、ねっけつっばか〜(真田源次郎幸村、熱血馬鹿)
おっやかったっさーまのためなら、いーのちーがけ〜(お館様の為なら、命がけ)
ぶっかのっさっるーとびさすけは、くっろうーにん〜(部下の猿飛佐助は、苦労人)
しっのびっのっくーせにめだつよ、めーいさいふく〜(忍のくせに目立つよ、迷彩服)
たけだしんーげんーさけーび、こぶしーうーなーるぅ〜(武田信玄叫び、拳うなる)
おやかたさーまとーさけーぶ、ゆきむぅーーらっはぁ〜(「お館様!」と叫ぶ、幸村は)
こーぶーしーにー、かーらーだーちゅうーをーまーいー(拳に体、宙を舞い)
ふーきーとーびー、たーおーれーてーもぉ〜(吹き飛び、倒れても)
さーすーがーっとー、しーんーげーんーたぁーたーえーてー(「さすが!」と、信玄讃えて)
そーのーまーっまー、なーぐーりーあーいぃ〜(そのまま、殴り愛)
さぁーーすぅーーけぇーーーー、みーまーもぉーーってぇーいーるぅ〜(佐助、見守っている)」
よし。次は〜…っと。
こんな、ついつい薬製作の途中で口ずさんでしまった替え歌が、いつの間にやら城下まで広まることになるだなんて。
誰が予想できましょうか?
いやいや、できないっしょ。うん。
「そんな言い訳が通用すると思ってんの?ん?」
「ごめんなさい。すみません、私が悪かったです」
信玄公は豪快に笑って許してくれても、佐助さんは許しちゃくれませんでした。
もう二度と、武田軍の替え歌は歌わない…と誓わされました。
それよりなにより、一週間タダ働きなんて酷すぎますよー!!
★・☆・★・☆・★
ゲーム1のOP曲の替え歌。
同じくBASARA好きの友人とカラオケで歌おうとしましたが、殴り愛の場面と呆れながら見守る佐助が思い浮かび、笑いが込み上げてきて無理でした。
おかしな替え歌を作っちゃったけれど、あのOP曲かっこよくて好きです!