第1章 初めて
5話
ホテルの駐車場に着いた…。
緊張…。ド緊張。
頭既に真っ白です。
まーくんに、降りないの?と言われるほどぼーっとしていた。
「もー、大丈夫かよ笑」
と心配されながらまーくんの後をついて行った。
ちょっとだけまーくんの歩くスピードが早くて少しまーくんのコートの裾を掴んで「待って…」と言うとまーくんは、歩くの遅いよと言って私の右手を掴みコートのポケットの中に一緒に入れてきた。
恥ずかしい。誰も見てないとはいえ恥ずかしい…。
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まーくんくんは、慣れたようにホテルの部屋の鍵をもらってロビーを過ぎ部屋に入った。
ラブホって意外と普通のホテルと変わらないんだね。
そういうタイプを選んでくれたのかな笑
そんなのは、置いておいて…。お腹すいた…。
ぐぅ〜…。
恥ずかしい!!なんてタイミングでお腹なるの?!さっき焼きおにぎり食べたじゃない私!
「何笑お腹すいたん?お腹すいたんならさっき買ったやつ食べな笑無理は、体に毒だぞ?」
「うっ…うん。食べる。まーくんも食べる?」
「うむ。貰う。だけど、俺先に風呂入るよ」
「わかったーじゃあ私は、ゆっくりしてるね笑まーくんが上がったら私入るね」
そう言って私は、コンビニの袋からおにぎりを出してまーくんは、シャワーを浴びに行った。
緊張し過ぎて何すればいいのかわからないままベッドの上でおにぎりを片手にスマホをいじった。
卒業式後の打ち上げでみんながワイワイしてる写真がtwitterやインスタ、ラインのグループにたくさん出回ってた。
いいもん。私は、まーくんと初デートだもん。付き合い始めてから二年越しの初デートだもん。いいだろ、リア充!!だけどちょっと仲よかったグループの子達と夕飯食べたかったなって思う私もいる。
まぁ、金沢まで来ちゃったから仕方ないけどさぁ。もういいんだー。と思いながらおにぎりを食べ終わり、スマホをいじるのをやめてテレビをつけた。北陸だからやっぱり番組表は違うしチャンネルも違くてなんか少し心寂しかった。