第7章 ―老け顔副部長の威厳とは―
はぁ……真田と話すのには勇気がいるしなぁ……
主にあの顔に耐えられるかどうかで。
よし。ここは平部員に聞く方が手っ取り早いな。
平部員1
「えっ、真田副部長ですか?あー……一言で言ったら怖い、ですかね?」
「んーまぁ、誰にでも容赦なく裏鉄拳を食らわすからね。そりゃ怖いよね。可哀想に」
思い出すだけでも怖いと、体をカタカタと震わす1年の吉田君(仮)の頭をよしよしと撫でる。
平部員2
「副部長?やっぱ怖いっすね。あの迫力ある顔で怒られた時にはおしっこチビりそうだったし」
「そうだね。お化けの方がびっくりして逃げそうだもんね」
そういう山田君(仮)にはオムツをプレゼントしよう。え、いらない?そうか……残念。
平部員3
「真田?一言でいうと、怖い、理不尽、老け顔。かな?あの顔で迫られると俺の親父を思い出すよ」
「そっか。頑張れ」
なんとなく田中君(仮)にエールを送っておいた。
うーん……各学年に1人ずつ聞いて回ったけどやっぱり怖いが断トツだったな。最後の1人に関しては一言じゃなくて3種類も出されたし。まぁ当たっちゃいるけどね。あの老け顔に関しては同感だよ。
でもこれじゃあ見た目と何ら変わらないよね。何かあの顔に似合わず苦手な物とかがあれば記事はかけるのに……
ファン
「えっ!?あの真田君が○○で怯えてるの!?」
「やだー幻滅ぅ」
「レギュラーの人達って実はこんなんだったんだね。何か興醒めしちゃった」
ってなるのになぁ。
そしたら、
ふははっ……ざまぁレギュラー陣!って嘲笑ってやるのに。