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彼の魔法はよく効きます【R-18】

第1章 初めての夜


「辛かったらすぐに言うんだよ」

ベッドの上で、エマのシャツのボタンを外しながらルークは言った。
ルークは過保護だ。
人間は魔族より小さくて魔法も使えないうえに弱いからといってエマのことをなにかと気にかける。
その優しすぎるところも惹かれた理由の一つではあるのだが。

魔族は交わる時に媚薬のような魔法を自分の意思とは無関係に発生させるらしい。
その魔法は交わる2人の気持ちが本物だった時だけ発生するもので、その魔法で気持ちの良い交わりをした2人は互いをさらに好きになって一生を添い遂げるようになるという。
ただしこれは魔族同士で交わった時のことで人間と魔族ではどうなるか前例も少なくわからない。
魔法が発生するかどうかもわからないし、もし発生した魔法がどれほど効くのかもわからない。
だからルークは辛い思いをさせるかもしれないと心配そうに言っていた。

シャツのボタンを全部外し終えるとどちらからともなく口づけを始めた。
最初は軽く触れるのを繰り返し次第に吸い付くようなキスへ。
ルークの舌がエマの唇をこじ開けるようにして侵入してきた。
ちゅっ…くちゅっ…ちゅぷ……
わざと立てた音が部屋の中へ響き渡る。
舌で歯をなぞられると背中がゾクゾクして思わず仰け反ってしまう。
そうはさせないとばかりに背中に手を伸ばし固定されて続行される。

「ん、う」

呼吸が苦しくなってきてルークの背に伸ばしていた腕を胸元に持っていき分厚い胸板を押した。
酸素を求めてはあはあと少し荒い息をしてしまう。
息が整うと優しく押し倒されて覆い被さられたかと思うとまたキスをされる。
今度は呼吸する余裕のある軽いキス。
呼吸をしようとすると喘ぐような声が出てしまう。

「はあっ……あっ……」

するとエマの胸がルークの手で包み込まれる。
柔らかさを確かめるようにあらゆる角度から手のひら全体に押しつけるようにして揉まれていく。
その快感に思わず声が出てしまう。

「あっ……やっ…」

ちゅ…ちゅぷっ……ちゅっ…………。
わざと音を立てた唇や唇の端へのキスも相まって次第にエマは感じるようになっていった。
ようやくキスが終わったかと思うと胸の先端へと吸い付かれる。
ぷっくりと主張するエマの先端はまるで甘美な果実のようにルークに思えた。
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