第9章 大総統
「よぉ!」
どこか遠くを見つめるロイに話しかけたのは…
「……ヒューズ」
ロイは嘲笑うかのような表情になる
こいつまで、人殺しの目になっている…と
「が怪我したんだって?」
「あぁ、俺が殺した子どもの兄に仕返しされてな」
「………そうか、治るといいな」
「あいつは痛みに鈍い…他にも怪我をしていた。
軍服から血がしみ出ていた。」
苦々しく言う
「なっ……!?」
「あいつはこの世界に向いてない…」
そんなことであった時にわかっていた。
なのに、止めなかった…
「じゃあなんで止めなかった!」