第2章 制服の羽根(月島)
「ツッキー今回は席近いね!」
斜め後ろのポジなんて中二以来だよ~といつも通りの山口にいつも通りうるさい、と返す。
ホームルームの席替えはくじ引きという方法になり、クラスで一番の幸運を手にした野球部の小湊が天使の隣の席になっていた。
案の定小湊はクラスの男子のやっかみの対象になっており、あからさまな位のブツクサで悪口を言われていた。
本人的には天使の隣になれたことで感極まっているから何処吹く風だったが。
「あ、でもツッキー的にはちょっと残念だったね」
山口が眉をへの字にして憐れみの目を向けるもんだから、テスト勉強中の影山ばりに?となった。
「は、なんで?」
「だって天使さん」
山口が顎で天使の付近を指して、僕に続ける。
「今回は席離れちゃったから」
あー。
そう言えば山口の中では僕が天使を好きなことになっているんだった。
訂正するのも面倒だったしタイミングも逃していたから放置していたら、僕の方が忘れていた始末だ。
「、、ああ、まあ仕方ないデショ」