第2章 制服の羽根(月島)
ほらね、天使の場合はこうなるのだ。
むしろホームルーム終わってから辿り着いたとしても結果は同じじゃないだろうか。
「、、おはよ、月島君」
彼女が荒い呼吸を整え、僕へと笑顔を向ける。
「あーうん。おはよ」
天使に挨拶してクラスの男子たちから殺意を向けられるのも今日で最後か。
最後の最後で天使の尻尾も掴めたことだし、まあよしとしよう。
結論、あの時僕は天使のことを見間違えていたりしたわけじゃなかった。
彼女はどんな方法を使ったのか知らないが、5秒かそこらで校庭から教室までたどり着ける術を持っているのだ。
神に愛され女子の天使ならまあ、可能なのかもしれない。
そう考えるくらいには僕はこの数ヶ月、すっかり天使やその周囲の人間に洗脳されてしまったようだ。