第2章 制服の羽根(月島)
とりあえず調子を合わせておくか、と後ろの席の天使をチラリと見る。
いつも通り天使は女子たちに囲まれ、もみくちゃになる勢いで髪をいじられていた。
楽しそうに女子たちに囲まれ笑う天使は確かに可愛い。
クラスの人間が異常に持ち上げたりしなければ、僕だって普通にそう思う。
ただやっぱり、どことなく感じる違和感のようなものを彼女からぬぐい去ることは出来ない。
それはなんだろう、なぜなんだろうか、、。
そんな風に思って彼女を何の気無しに観察していれば、天使は女子たちに連れられて、教室を出て行くところで。
まあ大方トイレだろう。
女子たちは集団で行くのが大好きだから。
なんて思って、一時間目の教科の準備をしようとしたその時。
キラリと彼女の背中に光るものを見つけた。
はあ?と思って、思わず二度見した。
彼女の背中に見つけた光るものとは、これまた信じられないことに、羽根だった。
大きさは直径で30㎝くらい?半透明で、僕が二度見をした直後に3、4回わざとらしくパタパタ揺れ、存在を誇示していた。
いやいや、まさか。
アクセサリーか?
さっきまで付けていなかったのに?
そもそも制服から生えているように見えるんだけどあんなアクセサリーこの世に存在したっけ。
え?は?
周りの人間は気にしないの?
というか、もしかして見えていない?