• テキストサイズ

【ハイキュー】制服の羽根【短編集】

第2章 制服の羽根(月島)


周りの興奮について行けず、ふと窓の外を見た。
そこに居たのはいつか見た光景とまったく同じ。
息を弾ませて、全力でグラウンドを走り抜け玄関を目指す、天使ひまりの姿だった。
ハッとして、時計を見る。
始業チャイムが鳴る、僅か5秒前。
これは、デジャブなのだろうか。
時刻も状況も、席替えというイベントがあるという点でも、あの時に重なっている。
天使が三階の教室まで校庭から5秒で辿り着いたあの日と、全く同じ状況。
これは目を離すわけにはいかない。
僕は窓から注意深く天使を観察する。
5、4、3_3を数えたところで残念ながら彼女は玄関へと辿り着いて、窓からは死角になっていたので見えなかった。
2、1。
カウントダウンが終わる。
無情にも始業チャイムが無機質な音を立ててなってしまう。
さすがの天使も万事休すらしい。
どこかホッとして溜息を吐いた、その瞬間。

「すみません遅れました!」

始業チャイムと同時に教室のドアがガラッと開き、まさかまさかの、天使が、そこに居た。

「ギリギリアウト、ですか~?」

首に巻いてるスヌードを外しながら、彼女が教師へと言う。
でも僕は知っている。
神様に愛されてる系の女子である君は誰からも咎められないということを。
例え先生でもそれは例外じゃないのだ。

「いや全然セーフだよ!チャイムとほぼ同時だったしね!さあ座って座って」
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp