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【ハイキュー】制服の羽根【短編集】

第2章 制服の羽根(月島)


そしてそのまま何ヶ月か、彼女のことを注意深く見ていた。
どれだけ注意深く見ていたかと言うと事情を知らない山口にすら、「ツッキーは天使さんのことよく見てるね」と指摘された位だ。
動揺をした僕は思わず大げさに否定して、おかげで山口に僕が天使のことが好きだと盛大な勘違いをされた。
げ、と慌てて死ぬほど否定したのに当の山口はムカつく顔で爽やかに笑い、「誰にも言わないよ~そっかそっか、ツッキーにもついに、、寂しいけどそっか、、はは、、俺も誰かいい人いないかな、、」などとふざけたことを言い始め。
誰かいい人いないかな、じゃねえよ。
その感じなんかウザい。ウザい時の兄ちゃんに通ずる何かがある。
微笑ましそうに笑ったかと思えば、次は寂しそうに自分語りに入り、ラストは幸せにならないと許さないから、と怒り始めた情緒不安定な山口に恐怖を感じ、それ以上何も言い返せなかった。
病んでるのか頭がおかしくなったのかその両方か。
山口こわ、とちょっと思ったけど、考えようによっては僕が天使を観察する理由はそれが一番自然なのかも知れない。
まさかオカルト的な何かを天使に感じるからそれを暴いてやろうと観察しているなんて口が裂けても言えない。
そんなことを言えば頭がおかしくなったと認定されるのは僕の方だし、第一に誰もそんなことを信じない。
だから山口にはこのまま僕が天使を好きだと勘違いさせたままでいいかもしれない。
山口のことだからこの話を部活に持ち込むとは思えないし、悪戯に広めたりもしないだろう。
それならそれでもいい。
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