第2章 制服の羽根(月島)
それから僕は天使ひまりという人物に興味を持った。
彼女の一挙一動がいちいち気になり、しばらくさりげない風を装い彼女の観察を続けた。
だってやっぱり何か怪しい。というか変。少なくとも普通じゃない。
僕の見間違いというセンも捨てきれないけど、やっぱりあの時校舎を駆け抜けていたのは天使だと思う。
グラウンドを慌ただしく玄関目掛けて猛スピードで走ってきて、かと思えばその5秒後には三階の教室に彼女はいたわけで。
一部始終を目撃してしまったからには彼女を気にしないわけにはいかなかった。