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【ハイキュー】制服の羽根【短編集】

第2章 制服の羽根(月島)


そして女子たちは天使に対して異様に距離が近い。
後ろから抱きしめている者もいれば、横から手をつないでいる者もいる。
それは何を意味するかというと僕の席に少し被ってくるので非常に邪魔で鬱陶しいということだった。
直接害が無い限り別にどうでもいいが、そうも言ってられなさそうな空気に辟易する。
もともと女子たちのやけに甲高くて朝からハイテンションな感じは好きじゃないのに、それを自分の席でやられる疲労感と来たら。
正直かなりストレスだった。
つんざく声に耐えかねて何か他のことを考えようとしても、天使の先ほどの不思議な出来事を思い出すだけだった。
一瞬で校庭から教室へと来た。
瞬間移動か、とすら思った。
いつまでもさっきの光景が頭から離れない。
天使がついさっきまで校庭を走っていたはずなのに、たった5秒で教室に辿り着いた事実を。
三階の教室まで走ってもいくらなんでも5秒では着かないだろう。
物理的に、そんなのは陸上部でも不可能だ。
僕以外の誰かが同じ光景を見ていたりしなかったのだろうか。

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