第3章 第三章 光と影
食事が終わり、朽木副隊長と共に十三番隊に向かう。
午前中にあった出来事を楽しそうに話してくれる、小さな彼女。
...彼女にとって、私とはなんなのだろう。
そう考えた私は、自分に苦笑した。
考えることではないと...。
『弥那月狐珀隊長。緊急隊首会です。一番隊へお集まりください。』
十番隊を過ぎた辺りで、肩に舞い降りた黒い蝶。
地獄蝶は私にそう告げ羽を閉じた。
「...狐珀。」
どうして、そんな顔をする。
「大丈夫です。では、また。」
朽木副隊長に背を向け、一番隊に足をすすめる。
背に感じる不安そうな視線。
大丈夫と伝えたのは、なぜだろうか。