第16章 いざ！出陣！ 【16】

『っ！～～～～～～～～んがぁー！はぁはぁ』


歌仙「あっ、主！？」


堀川「主さん！？」


燭台切「はははっ、主、今息止まってたね」


『光忠ぁ～～～～～！』


私は体を前に倒すと光忠の胸に思いっきり背中をドンッとぶつけた


燭台切「おっと！主、乱暴だね？」


『ふんっ！光忠離して！』


燭台切「どうしてだい？」


『これから道場行って素振りするんだ！同田貫さんと約束したから！』


燭台切「いつの間にそんな約束を？」


『さっきの間にだよーだ！』


燭台切「主、そこまで僕を意識してくれて嬉しいよ」


『何でそうなるん！？（………あ～なるほどね、さすがにそこまで言われれば私だって気付くさ、からかわれてる事にね！）もういいでしょ？離して？』


燭台切「（ん？主の体の力が抜けた？心境の変化かな？今夜は主の思うままにしてあげよう）仕方ないね、行ってらっしゃい」


『ふぅ～ありがとう。行ってきまーす』


そうして私は堀川君と一緒に茶室を後にした
道場に近付くとカンカンと木刀がぶつかり合う音が聞こえてきた

『ぉお！同田貫さん誰かと戦ってるのかな！？堀川君！早く行こ！』

そして私は走り出した


堀川「主さん待ってよー！」


道場へ駆け込むとそこには同田貫さんと新撰組と槍の二人が稽古をしていた

『ぉお✨ぅはっ🎶良い事思い付いた！』


私は壁に掛けてある大太刀サイズの木刀を手に取ると、重かったので木刀の先を床に引きずりながら兼さんの後ろに近付くと大太刀木刀をぶんっと兼さんめがけて横に振った


和泉守「おっと！お前！何やってんだ！？危ねぇだろ！？」


『くっそ！避けられた！さすが兼さん！』


和泉守「さすが兼さん！じゃねぇだろ！？お前、何やってんだっての！？」


『あははっ！これ楽しい🎶兼さん！稽古手伝ってあげるね🎵』


和泉守「お前なぁ～やるなら一番短いやつにしとけ！それ扱いきれてねぇだろ？ったく、身の丈に合った物を使え」


『ほぉ～✨兼さん、そこちゃんと指摘してくれるんだ？出来るわけねぇだろ！？って言わないんだ？』


和泉守「言っても聞かねぇだろ？」


『その通り🎶でもこれが良い！この長いやつで兼さん倒す！』


和泉守「倒す！？」