第16章 いざ!出陣! 【16】
眠りにおちていた私は、暫くすると目をさました
『う………ん………』
燭台切「主?目が覚めたのかい?」
『う~……………』
私はまだ眠気と闘っていたためトロンとした顔と遠くを見る様な目で瞬きを繰り返していた
そして気付くと私は光忠の手を握っていた
『あ…光忠ごめんね?私が掴まえてたから何も出来なかったでしょ?』
燭台切「大丈夫だよ、僕得だったからね?」
そしてムクリと起き上がると目を擦る
『そうなんだ…う~眠い…』
歌仙「主、まだ眠いのかい?」
『うん………』
堀川「この部屋は静だし居心地が良いからね?」
『うん………』
燭台切「主、今夜は僕と二人で寝ようね?」
『うん………ん?えっ!?』
一気に眠気は吹き飛んだ
『光忠さん?今なんて?』
燭台切「うん、今夜は僕と二人で寝ようねって言ったんだよ?主も、うん、って言ってくれたしね?」
堀川「あ~あ、僕も主さんと寝たかったのに」
歌仙「燭台切に先越されてしまったね。仕方ないか」
堀川「そうだね!」
『ちょっと待って!?何で!?決定なの!?』
歌仙「主もう忘れたのかい?」
『えっ!?なに!?何を!?』
燭台切「うん、忘れてるね?」
すると光忠は、私を後から抱き上げ自分の胡座の上に座らせた
『光忠!?』
燭台切「思い出してくれるまで、ここにいてもらおうかな?」
『ぇえー!?わかんないよー!』
堀川「う~ん、仕方ないか、主さんヒントだよ?お昼寝する前に何か約束したよね?」
『約束?…ん?ぁあ!誰か一人のモノにはならないでくれってやつだ!」
歌仙「主?」
『あ……誰と何をしても構わないが誰か一人のモノにはならない事…です』
燭台切・堀川・歌仙「大変良く出来ました!」
『嬉しくない!それに他の人達がいない所で約束事作って大丈夫なの!?皆、納得するの!?』
燭台切・堀川・歌仙「大丈夫だよ」
『おぅ…今朝もそうだったけど、そこまで三人のセリフ被る!?』
燭台切「それだけ皆の考えてる事が同じって事だよ?だからここにいない他の皆も同じ事を思うんだって思ってもらえれば良いかな?」
『うっ!やけに説得力あるね…』
すると光忠が耳元で囁いた
燭台切「主…今夜が楽しみだよ」