第16章 いざ!出陣! 【16】
歌仙さんに拉致された私は茶室に着くとそのまま歌仙さんの膝の上に座らされ、またギュウッと抱き締められた
『歌仙さん?』
歌仙「…………………………」
『歌仙さん………ごめんなさい』
歌仙「………はぁ~主?君はホントいけない子だね、まぁ勘違いした僕もだけど」
『勘違い?』
歌仙「そうだよ。主がイケメンを喰らうとか言うから僕はてっきり主にもうお気にいりが出来たのかと勘違いしたのさ」
『おぅ……ん?喰らう!?ちょっと待って!喰らうなんて言ってないよ!?なにその化け物みたいないい方!』
歌仙「元々、主が紛らわしいいい方したのがいけないんだよ?わかるかい?」
『う~…はい、ごめんなさい、次からは気を付けます』
歌仙「わかってくれたらそれで良いけど、1つだけお願いがあるんだ、聞いてくれるかい?」
『うん、私に出来る事ならきくよ?』
すると歌仙さんは私を膝からおろし、向かい合わせに座った
歌仙「主、ここの誰と何をしても構わないが、誰か一人のモノにはならないでくれ」
『うん、わかっ………んあっ!?誰と何をってそれ何の許可!?』
燭台切「はははっ、歌仙君それ良い案だね?」
堀川「それ僕も賛成!」
二人は手にお茶と剥いたリンゴをお盆に乗せ茶室に入って来た
歌仙「そうだろう?」
堀川君と光忠は私の近くに座るとお茶を出してくれた
燭台切「主、今の歌仙君のお願い聞きいれてくれないかな?」
堀川「主さん、僕からもお願いするよ、ね?いいでしょ?」
『うっ、はい、わかりました(堀川君のキラキラ光線ズルい!)』
歌仙・燭台切・堀川「ありがとう!」
『あっ、ありがとう…って何か上手く丸め込まれた気がする…もういいや、とりあえずこのリンゴ、頂きまーす!』
そうして四人でまったりと休憩を楽しむと
『はぁ~リンゴもお茶も美味しかった🎵ご馳走様でした✨あ~眠くなってきた…お昼寝したい…』
私は座ったまま目を閉じるとユラユラと揺れていた
燭台切「主?」
『んん?』
私は片目だけ開けて光忠を見ると自分の膝をトントンと指差していた
『ぁ~お言葉に甘えてちょっとだけ膝枕借りるね?』
私は光忠の前にゴロンと横になり膝に頭を乗せると光忠は優しく頭を撫でてくれた
『ありがと……』