第16章 いざ!出陣! 【16】
『はぁ~はぁ~ふぅ~』
燭台切「落ち着いたかい?」
『うん!よしっ!大収穫祭始めよう!キャベツ沢山入れよう?火が通と甘くなるよね?』
燭台切「そうだね、キャベツならこっちだよ」
そうして光忠の後についていき、収穫を始めた
それから暫くするとブーンと嫌な羽音が聞こえてきた
『光忠…光忠…ヤツが来た…』
燭台切「うん、主はそのまま大人しくしてて?」
私は言われた通りに大人しくすると光忠は、スッと立ち上りスゥッと刀を抜いた
私は膝を抱えて顔を埋めると頭の上でヒュンと風を斬った音が聞こえた
『光忠…もういい?』
燭台切「あぁ、もう大丈夫だよ」
『はぁ~コワかったぁ~………ん?』
すると私の足元には
『ぅわあ!蜂ー!……ん?ぅわあ!真っ二つになってる!……ぅわあ!でもまだ動いてるー!』
私は跳び跳ねるように立ち上り後退りした
燭台切「主…何に驚いてるの?」
『全部にだよ!はぁ~蜂コワイわぁ~』
私は足で土をサッサッと蜂にかけると手でポンポンと叩き固めた
『これでよしっ!』
燭台切「主も結構、残酷な事するね?」
『これはいいの!また生き返って反撃してきたらコワイでしょ?』
燭台切「生き返って反撃って…」
『念には念をだよ?…はっ!蜂の仲間が敵討ー!って群で襲って来たらどうしよう…』
燭台切「それは僕がいるから大丈夫だよ?」
『そうだね!なら平気だ!一匹残らず畑の肥やしにしてあげよう!』
燭台切「はははっ!さてと、これ位で良いかな?運ぼうか?」
『はーい!』
そして収穫した野菜を土間へ運ぶと
『土だらけの野菜どうするの?』
燭台切「後は洗って少し下ごしらえするから、歌仙君達の手伝いに行っておいで?」
『うん!わかった!洗うの手伝う!』
燭台切「主?僕が言った事聞いてた?」
『聞いてたよ?だから出来る所までやって行くね?』
燭台切「そうかい?ありがとう」
『どう致しまして!』
そして二人で野菜を洗い終えると
『ふぅ~終わった🎵歌仙さんどこにいるかな?』
燭台切「畑の奥の方に洗濯物干す所があるから行ってみるといいよ?手伝いもありがとう」
『楽しかったから良いんだよ!んじゃ、行って来まーす!』
燭台切「行ってらっしゃい」