第5章 小さい天使と大きい悪魔
今、この空気は最悪以外の何でもない。
そんな中、夜久先輩が口を開く
「お前さ、いい加減普通に恋愛しろよ?
自分が疲れるだけだぞ?」
「綾菜…ちょっと来てくんね?」
夜久先輩の言葉を無視して、私を呼んだ黒尾センパイ。
なんだろうと思い、黒尾センパイの方へ向かう。
…あ、なんだかヤバそう…?
ふわり
黒尾センパイの匂い…と、あの女の人の匂いがする。
センパイの目を見ると、どこか悲しそうな顔?
もしかして、別れたの後悔してるとか?
イヤ、本気で好きじゃないとか言ってたし…それはないのか?
私が頭をフルに使っていると私の唇と黒尾先輩の唇が重…なった…?