第20章 音駒高校学園祭!
「なに、二人とも。仲良くオレの悪口?」
怖すぎて声を出すことも出来なければ、その上動くことも出来ない。
私は木葉さんの顔を見てみると、げ…という顔を見せていた。
私たちが何もしないでいると、クロは呆れたように言う。
「2人で仲良く手繋いじゃってなぁ?…てか、綾菜怖いなら言ってよ。ったく、変なところで強がりなんだから、お前は。」
そう言っていつもの表情でデコピンをされた。
「いでっ…」
小さく言葉を吐き出すと、おでこを抑える。
「あ、そういえば黒尾さ、木兎と灰羽は置いてきたのか?」
すると、クロはあ、と言う顔を見せて言った。
「置いてきた、かも…。」
…ま、…まじか…。
てか、かもじゃなくていないんだから置いてきたんだよね…。
「置いてきたってなんだよ、バカか。…てか、アイツら二人きりにしていいのか?」
「うるさいだけだから平気じゃね?」
「うるさいだけだからね」
私たちは謎の納得をした。…あ、でも迷ってないよね?…大丈夫かな?