第20章 音駒高校学園祭!
「みなさん、お化け屋敷行きましょ!」
リエーフくんの元気な声で、私たちはお化け屋敷の最後列に並んだ。
「綾菜さんって怖いの大丈夫なんですか?」
「うん、よっぽどな限りじゃなければ平気だと」
私がまだ言葉を続けようとすると、私の声は光太郎によって遮られた。
「え、なにそれ(笑)綾菜怖いの苦手だろ。」
「…い、…今は平気だもん」
…平気ではないけど、ビックリしなければいいんだもんね。バレないように…。
「おい、行くぞ。…そんなに怖いならやめとく?」
「…大丈夫ですよ、行きましょ」
私は木葉さんと触れるか触れないかくらい近いところを歩いた。
中は真っ暗で、不気味なBGMが流れている。
早く出たいけど迷路ということでそんな簡単には出れそうにない。
…怖いって言っとけばよかった…。