第20章 音駒高校学園祭!
歩きながらパクパクと食べていると、隣で歩いている木葉さんに声をかけられた。
「相変わらずよく食うな(笑)」
「そうなんですよね…少し食べる量減らさないとって、思ってるんですけどね。行動出来ないんですよ」
「まー、いいんじゃね?いっぱい食べる子の方が可愛いじゃん」
「そんなこと言っても、限度がありますけどね。彼氏より食べる彼女って…。」
クロは焼きそば1個に対して、私はたこ焼き5パック。1パックにたこ焼き8個…だから、40個食べたってことだ。
ただでさえ可愛くないんだから、少食にならないとね…。
私がそう考えていると、クロは突然私の顔を覗いて言った。
「オレ、ご飯食ってる綾菜が好きだぜ」
「え…あ、ありがとう?」
「なんで疑問形?照れちゃって可愛いねぇ」
ニヤニヤとクロは私にそう言った。
…クロは私に甘いんだから。もっと厳しく言ってくれてもいいのに。