第20章 音駒高校学園祭!
「たこ焼き5パックくださーい!」
「俺も5パック!」
「あ、じゃあわたしも。」
「じゃあ、俺らは焼きそば1パックずつで」
それぞれ食べたいものを頼むと、私たちの注文を受けてくれた女の子が、驚いた顔で計算機で計算を始めた。
「…2450円になります。」
そ、そんなに!?
でも150円のたこ焼きを15個に、100円の焼きそばを2個。
まぁ、たこ焼きそんなに頼んだら、こんな値段になってもおかしくないよね。
私がお財布から現金を取り出そうとすると、既に光太郎が会計を済ませていてくれた。
「ごめん、後で返すね」
光太郎にそう伝えると、帰ってきた返事は光太郎のものではなくて、木葉さんの言葉だった。
「奢られときな。女の子は素直に奢られる方がカワイイよ?」
「…そうですね。…光太郎、ありがとう」
「気にすんな!…ほら、お前ら食うぞー!」
光太郎が笑顔をみんなに向けると、必然的にここにいるみんなも笑顔になれた。
…素直に奢られとく方がかわいい、のか…。
迷惑とか考えない方がいいのかな?
…よくわかんないや。