第20章 音駒高校学園祭!
「文化祭なんだからこんな所でイチャついてねぇで遊べよー(笑)」
「そうですよー」
「キスなんかしちゃってねぇ?」
声のした入口に目を向けると、3人の男性がたっている。
右から、光太郎、木葉さん、ハーフの……リエーフくんが立っていた。
いつの間に…見られてた…?
「…見てたの?」
「うん、だってここ通ったらいたんだもん!しょうがなくね?」
嘘はついてなさそうだし、ここでキスした方がいけないもんね。
私が納得するとクロも納得したのか、ひとつのため息をつくと、3人に言った。
「一緒に回る?」
「え、いいんスか!」
「クロが、いいなら私は全然いいよ。」
「じゃー、久しぶりだし黒尾さ、俺に綾菜ちゃん譲ってよ?」
木葉さんと回るのか……。
久しぶりすぎて、緊張する。…てか、してる。
「いいよ。じゃ、行こうぜ」
クロの言葉を合図にして、私たちは旧図書館をあとにした。