第20章 音駒高校学園祭!
「んじゃ、明日に備えてちゃんと寝ろよ、はい今日はこれで解散。気ぃつけて帰れよ」
ショートホームルームが終わると、解散になった。
私はクロと約束していたため、校門でクロが終わるのを待っていた。
「綾菜、お待たせ」
どん、と背中を押され後ろを振り向くと、そこに居たのはクロだった。
「帰ろっか」
クロの声を合図に私たちは歩き出す。
そこからの話はやっぱり文化祭の話で。
クロは私のことをいっぱい褒めてくれる。
だけど、話は尽きるもので。私はクロが右手に持っている真っ白の紙袋を指さして言った。
「それ、何が入ってるの?」
聞いてはイケナイ気もしたけど、気になってしまったから聞いてしまう。
すると、クロは言った。
「さっきの。アリスとマッドハッター。これ貰ったんだよな、くれるんだって。俺はいらないって言ったけど是非って言われたらなぁ?断れなくね?」
「うふふ、そうだね。…にしても、それ何に使うの?」
「え、エッチに決まっ……イタタ…ゴメンごめん」
私はクロが喋ってるにも関わらず、思いっきり頬をつねってやった。