第20章 音駒高校学園祭!
告白が成功したのは5人中2人で。
たったの二人、って思うかもしれないけどお互いに好きになるなんて奇跡が私たちの目の前で見れるなんて、ものすごく素敵で。
そんなことを考えていると、司会の人がどんどん進めていって、私たちの出番はもう次だ。
前のカップルたちは、二人でダンスを踊って見せて、ものすごくキレッキレ。
その前のカップルは、ギャグを披露して会場に笑いを取った。
緊張する…。
やばいやばい、やばい。
私が深呼吸を何度かして、呼吸を落ち着かせようとすると、クロは余裕な顔で私の頬を下から上に優しく撫でた。
「緊張しすぎ(笑)そんなにヤバい?」
「やばいよ…。歌詞間違えたら本当にごめん。」
「そこら辺は気にすんな。俺がちゃんとカバーするし。」
二人でそんな会話を終わらせると、前のカップルの二人が笑顔で退場した。
大丈夫、絶対成功するから。
そう自分に言い聞かせて、舞台に出た。