第19章 手のひら合わせて。
結局あれからずっと一人で泣いていた。
多分今はお昼休憩。
クロとは別れた方がいいかな?
…クロと一緒にいたいって思うけど、自分のためにも、他の彼女さんのためにも…。
何でこんなことになるかな…。
そんな時聞こえた足音。
…だれか、心配してくれた?
もしかしてクロだったり。
なんて、ほんの少しの期待をする。
「あ、…あの。」
この子は誰だろう。
ものすごく可愛らしい。なんというか守りたくなるような感じ。…と、あともう1人はものすごく冷たい雰囲気の女性。
「…どうしました?」
クロじゃなかったことに少しがっくししながら、口を開く。
「あ…あの、黒尾先輩とは別れてください。」
またそれだ。
今はまだ頭の整理が出来てない…その話、聞きたくない…。