第2章 ♡はじまり
そのまま黒い影がめるの上に
覆いかぶさった。
「え...?あ、あの...」
『ん...』
「きゃあっ!」
いきなり耳を舐められ、
めるは驚き声をあげる。
『なんだ...うるさいな...』
「う、うるさいって...
だって、急に、こんな...!」
『あ?メイドの仕事だろ?
お前、受けた仕事を1時間で放棄するつもりか?』
「だ、だって、こんなこと、聞いてな...きゃあ!」
またしても耳を舐められ、
びくんと身体を震わせる。
『なに?耳弱いの?』
「ち、ちが...
あの!私、こんなこと...っ!」
『は?お前、メイドの仕事受けただろ?』
「受けました!受けました、けど、
これはメイドの仕事では...」
『はぁ?何言ってんだよ
ご主人様の性欲処理も
立派なメイドの仕事だろ』
「せっ、せっ、性欲...!?!?!」
『当たり前だろ。
はい、わかったら大人しくしろって。
大丈夫だよ。ちゃんと気持ちよーくしてやる』
「やっ...ちょっ、やっ...」
ぐっと押さえつけられ、
男の人の力に適うはずもなく
抵抗もままならない。
『ん、ちゅっ、ちゅっ...』
「やっ、あん...ぁ...いや...」
『嫌っていいながら、
ヤラシイ声漏れてるじゃねぇか
そういう声をもっと聞かせろよ』
耳をいたぶりながら
あいてる方の手で
露わになっている太ももを撫で上げる。
「きゃっ...!あ、ぁあ...あん...やぁ」
『まだキスすらしてないのにビクビクして...
ヤラシイ女...
ほら、お待ちかねのキスしてやるよ...』
「んー!んう、んんー!!」
太ももを撫でられながら
無理やり唇を塞がれ、
必死に抵抗するも
月臣の身体はぴくりとも動かない。
『ん...はぁ...おい、口、開けろ。
ん...はあ...ちゅ...開けろ』
強い口調で言われ、無意識に
口を開く。
すると熱い舌がねじ込まれ
身体はさらに火照りを増す。
くちゅくちゅくちゅくちゅ......