• テキストサイズ

Pink*Flower Blossom〖R18〗

第9章 ♡甘い蜜には毒がある


そのままふらふらの雪臣に
引っ張られるまま数歩歩くと
近くにあった部屋の中に腕を引かれた。


ーガチャ


2人で部屋に入ると
鍵を閉めてめるに向き直る。


「あ...の......」


『...ここは、ずっと使われてない、客室の1つ。
ここなら......安全だから。』


「え...あ...きゃあ!」


電気もついておらず、真っ暗な部屋のなか。
戸惑うまま立ち尽くしていると
急に雪臣に引っ張られ、驚きに声をあげる。

何が何だか分からないまま
ぼすん、と音をたてて
ベッドに身体が沈んだ。


「...っ!......ゆき...っ」


ギシッ...と、ベッドが鈍い音をたてたと思ったら
目の前の暗闇がさらに濃くなる。

ギリギリ触れてはいないものの、
唇に息がかかる。


「...!」


『.........キス...してもいい?』


「っ......」


自分のものでない前髪が額にさらりと触れる。


『.........拒否、しないの?』


「...っ......」


相手が雪臣でなかったら、
迷うことなく身体を押しのけるのだろう。
が、今の状況に頭も体も混乱し
思うように身体が動かない。


「あ...わ、た、し......」


『......はぁ...ごめんね。もう待てない。
......本当に、本当にごめんなさい。』


「え......っ!」








ゆっくりと、唇に柔らかいものが重なる。




そのあまりの優しい感触に
“これ”がキスだと少しの間気づかなかったほど、
彼から送られた初めてのキスは
優しくて、甘くて、控えめで、
柔らかくて、温かくて......

(ーきもちいい...)


思わず抵抗を忘れ、熱くなった瞳を瞑ると
なぜだか1粒涙がこぼれ落ちる。

キスをされて流した涙で
悲しみや嫌悪からくるものでない不思議な涙は、
これが初めてのものだった。
/ 200ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp