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Pink*Flower Blossom〖R18〗

第2章 ♡はじまり


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『めちゃくちゃ気持ちよかったよ〜!
めるちゃん、気に入っちゃった!
またシようね♪』


事を済ませたあと、
不満を口にする暇もなく、すぐに
ニコニコ笑顔で部屋を出され
ぽつりと1人にされる。


「はぁ......」


(いい人だと思ったのに...
やっぱり月臣さんと同じ血筋だった...)


とぼとぼと廊下を歩くも、
花臣に連れられ
意外と遠くに来てしまっていたのか
帰る道が分からないことに気づく。


「ど、どうしよう...」


通りすがりのメイドや執事に
道を聞こうにも、
帰るべき部屋の名前すらわからない為
聞くに聞けない。


不安に駆られながら
ふらふらと屋敷の中を彷徨うこと
数十分......
扉の前を通ったとき、たまたま
その扉から出てきた男性と鉢合わせた。


「きゃっ...!す、すみません!」


『...っ!』


銀髪の美しい、まるで王子様のような
気品のある佇まいの男性。
彼は一瞬驚いたような顔をしたが、
すぐに無表情になり
めるの前を通りぬける。


「あ、あの...っ!」


人に会うのが久しぶりだったのもあり、
不安な気持ちから咄嗟に呼び止めてしまう。

彼はぴたりと動きをとめ、
ゆっくりと振り向いた。


『......なに?』


その顔色はやはり無表情そのものだ。


「あ、あの...道に、迷ってしまって...」


『...道?......ここ、家の中だけど』


「そ、そのお家が広くて...その...」


『...行きたい部屋がわからないの?』


「は、はい...」


『.........悪いけど、忙しい。
他を当たって。』


「あ、すみませ...
あ、そ、それじゃあ...
その、月臣さんが今どこにいるか、
もしわかれば、教えていただけませんか...?」


その言葉に、
彼はぴくりと眉を動かす。


『......月臣?』


「は、はい......」


『.........』


彼は少し考えるような仕草をして
ゆっくり顔をあげた。


『......はぁ、わかった。
月臣がいまどこにいるのかは知らないけど、
君の戻りたい部屋は何となく予想がついた。
......戻ってないと君が怒られそうだね。
着いてきて。』
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