第18章 はっぴばーすでーでぃーあてっつろーう♪(そして伝説に…!)
筑「誕生日おめでとう黒尾くん♡」
黒「…どちら様デスカ」
筑「はいコレ、バースデーケーキ♡」
黒「ゴメン。知らないコからの食べ物は受け取らない主義だから」
筑「アーンしてあげるね、はいアーン♡」
黒「いやだからもごふっ…!!」
筑「え、もっと食べる?はいはい♡」
黒「っやめろバカ窒息させる気か!?」
筑「うっせーなぁ。人がこんな格好までして誕生日を祝ってやってるっつーのに、なんの不満があんだよ?」
黒「それな。なんで女装してんだよ、部室に女子いんのかと一瞬マジでびびったわ」
筑「ほお、オレの女装はそんなに美しいか!」
黒「アホか。長いカツラかぶった女子制服の後ろ姿見れば誰だって間違えるわ」
筑「アホなのは重々承知でやってんだよ。頑張ったんだから少しくらい褒めろや、あ?」
黒「その女子な格好でヤ○ザな脅し方すんな。一体なにをどう頑張ったんだよ」
筑「演劇部からカツラ拝借して女バレの子に制服借りてクラスの女子に足隠す為の黒タイツ買うの付き合ってもらってクロの元カノに化粧してもらった」
黒「お前マジで何してんだ。くだらねーことに全力投球してんじゃねえよっ、元カノってどういうことだコラ!?」
筑「はっはー!人生は無駄なことの積み重ねなんだよ鉄朗くん、もっと遊び心を持とうぜ!元カノっつっても3人目だから安心しろ、めっちゃ友達付き合いしてんだろ」
黒「お前は遊び心ありすぎんだよっ…て、あー…アイツか…ったく余計なことしやがって」
筑「あのこには文句つけんなよー?オレらが頼み込んだんだからさ」
黒「心配しなくても何も言わねぇよ……オレら?ちょっと待て、筑流の単独犯じゃねーのか」