第13章 てつろーくんとけんまくん(懐かし恥ずかし…夜久の小さい頃は?
筑『まさか!きらいじゃないよ、好きだよ』
研「……おれも、ツクルちゃん…やさしくて、かわいくて、すき」
筑『…けんまくん』
研「だから…おれのこと、およめさんに、して?」
筑『けんまくん………かわいい!!わかった、ずっと大切にするからね!』
研「……うん、おれも…ツクルちゃん、たいせつに、する」
黒「ああーーっ!けんま、なにしてるんだよ!?ツクルちゃんから、はなれろォ!!」
筑『ちょ、てつろーくん、らんぼうしないで!』
研「やだ、クロきらい…!」
黒「けんまぁ!!」
***
筑『クロが手加減なしに叩くから、研磨くん泣き止ませるの大変だったんだぜ』
夜「ぶっくっくっく…!」
黒「あれは研磨が悪い。小さい子供とはいえ、人の女横取りしやがって…」
筑『誰が人の女だ』
夜「そういや秋月はなんで黒尾の彼女になったんだよ……まさか、小さいときは男が好きだったとか」
黒「んなわけねーだろ。こいつ昔っから可愛いヤツに弱ぇーんだよ」
筑『そうそう。こんなクロでもちっさい時は可愛くてなー、勝手に彼女扱いされても放っといたんだよ』
夜「勝手に彼女認定とか…おそろしいガキだな」
黒「うるせぇ。筑流も拒否らなかったんだから、勘違いしても仕方ねーだろ…つーか、男だってわかってたら俺だってなぁ!俺だって…!」
筑『本当に悪かったってー、何度も謝ってんだろ?』
夜「まぁ黒尾、昔の話だしもう許してやれよ」
黒「…お前ら、自分で想像してみろよ」
筑『…あー、うん。過去を抹消したくなった』
夜「やっべえ、恥ずかしすぎて死にたい…!」
黒「ほらみろ!!」
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筑流くんと黒尾と研磨、幼馴染み'sの小さいときの可愛らしくも恥ずかしい微笑ましくも本人たちにとっては痛々しい思い出。
小さいときの筑流くんは前世での記憶が強いので、今ほど中身が男にはなっていません。だから口調も違えば考え方も微妙に違う。
お嫁さんをよく理解していない研磨と、研磨バカを発症する筑流くん、そして色々不憫な黒尾でした。