• テキストサイズ

"Yes, I...

第1章 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし…


土)で、もし3日以内に見つけ出せない場合には、悪いがお前に罰を課す。



なんで?
それはさすがに、なにがなんでも、
無茶振りすぎるでしょう?

貴)え?どういうことで…


訳がわからず、聞き返そうとすると、
何かに頭が打ち付けられ、
気が付くと、彼の顔が、
目の前にあった。


あ、押し倒されたのか…。


状況を理解するのに、
けっこうな時間がかかった。


とっさに、本能で逃げようとすると、
逃げられないように、腕の中に、
閉じ込められる。



土)逃げんじゃ、ねェ。



なぜだろう、こんなにも余裕のない
目をしているあなたを、
私は、初めて見た気がする。


貴)な、なに?

土)もししくじれば…
どうなるか、分かるよな?

と言う、彼の青く透き通った瞳が、
怪しく光り、私を捕らえる。




いや…それは、
脅しというより、もはやただの宣言な
だけでは?


いや そもそも、
警察がこんなことしていいのか、
という思いが先にでる。


言葉にならない言葉を飲み込み、
ただただ、頷く。

土)話はそれだけだ。以上。



だが、いつまでたっても、
彼は私を解放してくれない。

ただでさえ時間がないのに、
これのせいで、もっと時間が足りなくなってしまう。


貴)あのぅ…もう、放してくださいま
せんか?総悟を捜しに行かねばな
りません、でしょう?


土)わーった、わーった。



やっと解放される。
一体、何だったのか?


全然、分からない。
/ 61ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp