第6章 来たるべき 時が来たりと いふ時に…
高杉side---
真選組を見張らせていた隊士から、
ある動きがあったことを、聞いた。
やっと、動き出したか。
あと、「若い女」も、何か関係があるらしい、と聞いた。
若い女、ねェ…。
誰のことやら。
その日の夜、オレは
鬼兵隊の幹部を全員集め、
緊急会議を開いた。
高)昼間、隊士から情報を聞いたが、
どうやら真選組が、やっと動き出したそうだ。
ま)え?ということは…
万)沖田総悟を奪還すべく、という訳でござるな?
高)多分、そうだ。
武)では、早急に対策を立てませんと。
そういうと、武市は部下に声をかけ、
持ってこさせた計画書を、
メンバーの前に出した。
ま)これによれば…真選組のスパイが来るのは、あと3日後。
きっと、入隊志望として潜入してくるに違いありませんッス。
高)それも、ありえるな。
武)では、至急隊士たちに、その旨を伝えねばなりませんね。
ま)そうッス。我々も万全を尽くしておかねば。
万)と、いう訳で、解散でごさるか?
高)あァ。解散だ。
会議が終わると、高杉は自分の部屋に戻り、窓辺に腰かけた。
双葉...
もうすぐだ。もうすぐ会えるなァ、やっと。
どんな顔するだろうなァ…あいつは。
楽しみだ。