第1章 序章: 貴女×高杉
…何かがミシミシ言っている。
床だろうか?
人の気配を感じる。
アレ?私、どうなってたんだっけ?
ふと怖くなって目を開ける。
恐怖で、全身が硬直する。
とっさに、逃げようと腕を引っ張るが、帰ってくるのはただ、
鎖のなる音だった。
ガチャリ、ガチャガチャ…
最悪の状況を想定して、辺りを見渡す。
私は、地下牢のような場所に、
手を鎖でつながれ、ベッドの上に寝させられていた。
深い後悔の念に駆られる。
…結局、最悪の事態になってんじゃん…!
絶望していると、不意にドアノブの音がする。
入ってきたのは、予想通り、「彼」だった。
ガックリしていると、
彼が口を開く。
_「やっと、起きたかァ…。
やっぱり天人の薬は、効果が強いな。
高かっただけあらァ…。」
なに1人でしゃべってんの!?
だが、よく見ると、そう言っている彼の手には、
何か、とんでもなく卑猥なモノが握られている。
_「なんだ、それは?」
恐怖のあまり、声が裏返る。
彼は、抵抗できない私に近づいてきた。
そして私のいるベッドのそばまで来ると、
妖しく笑った。
_「何?って…見て分かんねェか?
お仕置き道具だァ…、お前専用の。」
!
_「どういう意味だ?」
すかさずツッコむ。
_「お前の、そういうところを封じるための、道具さ。」
そう言って、ベッドの上によじ登る。
_「や…やめろ!」
言ったって、無駄なのに。
ベッドがきしむ。
彼が私の上に、馬乗りになる。
_「…お仕置きだァ…」
そう言って私に口付けた。
私は、決して口を開くまい、と最大限 頑張ったが…
首筋のピンポイントを突いてくる。
つい、開けそうになる。
だが、わずかに残った理性で、
なんとか歯を食いしばる。
…負けるもんかッ!
私が、意地でも開けないつもりだと悟ったのか、
今度は、彼が 私の胸に手を伸ばす。
_「ッ!ヤッ、やめ…!」
すると彼は、その隙に私の口に、
自分の舌を突っ込む。
!
口に舌が入っていて、声が出せない。
だが私は、まだ抵抗を続けていた。
すると彼は、透明に光る液体の入ったビンを取り出し、
こちらに向かって、怪しく笑った。
さっきと一緒じゃん!
もう、嫌な予感しかしない。