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【ハイキュー!!】月と影の奏で R18

第11章 良月


和奏が無言で水道の水を止めて、ソファーへと移動する。

好きになれって言わないと約束したのに…
たった2ヶ月で痺れを切らした俺に呆れたんだろうか。

1人キッチンに残っても仕方がないので、和奏の後に続く。

「あの…影山くん…」

なんて続くだろう?
やっぱり無理。とか、
どうしても好きになれない。とか、
こういう時、ポジティブな考えはなかなか浮かばない。

下手な事は喋らない方がいい気がして黙り込む。

「ごめんなさい。私、勝手に影山くんにも私の気持ち伝わってるものだと思ってて…だって、それくらい当たり前のように側に居てくれたから。」

話が見えなくて、黙り続ける俺を相手に、和奏が続ける。

「私、影山くんの事、好きだよ。いつから…とか、そう言うのはわからないけど、本当に好き。伝えるのが遅くなって…ごめんなさい。」

最初に謝られた時は心臓が止まりそうだったけど…
こんなに嬉しい謝罪は聞いたことがない。

思わず和奏を抱きしめる。

「なぁ、キスしていいか?」

「いつも思ってたけど…聞かなくてもキスしていいよ?」

なんて破壊力のある言葉だろう。

早速とばかりに和奏の唇を奪う。
嬉し過ぎて、勢いで舌を進めれば、和奏がしっかりと絡め返してくる。

やばい…幸せ過ぎて、いつまでもこうしていられそうだ。

けど、実際にいつまでもキスを続ける訳にはいかない。

「ん…。」

キスの合間に呼吸する和奏の吐息を聞いていると、俺の理性が決壊寸前だ。

ガバッとキスをやめ、驚いた様子の和奏を横抱きにしてベッドに連れて行く。
ゆっくり下ろして、和奏を跨ぐような形で見下ろす。

「キス以上の事も…聞かなくてもいいか?」
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