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【ハイキュー!!】月と影の奏で R18

第11章 良月


さっぱり意味のわからない数式をさっさと埋めて、
宿題を片付けてから、
和奏が作ってくれたパスタを食べる。

一人暮らししてるだけあって、和奏は料理が上手い。
このまま嫁にしたい…と本気で考える。

食器の後片付けをしてる和奏に近付き、後ろからギュッと抱きしめる。

「なぁ、キスさせて。」

「どうしたの?今日の影山くん…なんだか、甘えん坊だね。」

洗い物の手を進めながら、和奏が振り返りもせずに言う。

「和奏が野良猫や猛禽類に食い荒らされるんじゃないかって、心配で。」

和奏がこっちを見てないから言ったのに…すぐに振り返って顔を覗かれたんじゃ意味がない。

「影山くんは私の彼氏なのに。」

それに、フクロウさんだって、猫さんだって、餌を選ぶ権利くらいあるんだから…なんて、呑気に続ける和奏。

「俺、ちゃんと和奏の彼氏なのか?いや、立場の話じゃなくて…和奏の気持ちの話。」

なんで、今こんな話になってるんだろう。
和奏と付き合い出して間も無く2ヶ月が経つ。
学校では既に公認カップルで、冷やかされたりする事もあるが、
俺たち2人の関係は、2ヶ月前のあの日から全く進んでない。
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