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【ハイキュー!!】月と影の奏で R18

第11章 良月


「来週末は合宿だね!強い人達いっぱいだし、影山くん、楽しみなんじゃない?」

飛雄…と名前を訂正しようかと思って思いとどまった。

月島だけが蛍と呼ばれている事を、羨ましいと思ってるとか…。
自分と月島を比較している事とか…知られたくない。

「おう。でも、合宿になるとマネージャーは大変なんじゃないのか?」

部活帰りに並んで歩く。
時々は手も繋いだりする。

「そうでもないよ!他の学校のマネさん達みんな優しいし!マネさんじゃなくて、選手の人も手伝ってくれたりするし。」

私も楽しみ!なんて、笑顔で言われると気が気じゃなくなる。

和奏は烏野の外に出しても、その人気は衰える事なく…
むしろ、あわよくばと思っている野良猫や、猛禽類がウヨウヨ居て、俺の気が休まる時間がない。

一瞬、保護者としての月島の苦労を思い出したが、
いやいや、あいつはただの保護者で、俺は彼氏だから。
とか、誰に言うでもなく、自分の中で確認する。

「今日もうちに寄ってく?宿題一緒にやっちゃおうよ!」

野良猫と猛禽類に囲まれて怯える和奏を想像してると、現実の和奏が俺の手を引っ張りながらこちらを見上げた。

「おう。」

別に宿題なんて、どうでもいい。
むしろ「あれ?どうやって解くんだろ??私もいつもは蛍に教えて貰ってて…教える側は苦手なんだ。」なんて言われた時から、
「一緒に宿題」が月島との過ごし方の一つなんだと思い知らされて、嫌な気分さえする。

でも、和奏と一緒に居たいので、
そんな俺の一感情は封印だ。
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