第10章 理由
コハルside
目が覚めたら私は知らない場所にいた。確かさっきまでルフィ達と一緒だったはず…そうだ。あの時気絶させられたんだった。
『早くルフィの所に行かなきゃ…』
コハルが歩こうとするとジャラジャラと鈍い音が邪魔した。
『…鎖…?』
足首に海楼石の鎖がつけられている。だから力がはいらなかったのか。
コハルは腰に手を当て刀で鎖を斬ろうとしたが、刀は無かった。
『……結構やばいかもな…』
外からコツコツという音が聞こえ、コハルのいる部屋に入ってきた。
リンク「気が付いたか」
『女を気絶させ連れ出し、逃げないように鎖で繋ぐのは常識としてどうかと思うぞ』
リンク「それはそうかもしれないな。だが、言っても聞かなそうだったから少々手荒くなってしまった」
『……』
リンク「そう睨まないでもらえるか?何の理由もなく人を連れ出すような馬鹿ではない」
『……ではその理由を聞かせてもらおうか』
リンク「意外と状況判断が早いな」
『逆にそれ以外の方法をしようとすると、「仲間がどうなってもいいのか」みたいな事を言い出すと思った』
リンク「ほう…ならついて来い。そこに答えがあるからな」
『……』