第10章 理由
ーレオンの家ー
レオン「適当に座ってくれ」
レオンの家は町の少し外れたところにあり、すぐ壊れそうな程古びていた。全員が座るとレオンは話し始めようとした。
レオン「先ずはじめに言っておくが…今から話すのは紛れもない事実だ。それと、俺はお前らを騙そうとした事は一度もない。」
ウ「そんな事は分かってるよ」
サ「話してくれ。コハルちゃんの事」
レオン「…わかった。」
それからレオンは語り出した。
レオン「2年前、ちょうど頂上戦争が起こった時期にリンクは最愛の人を不治の病で失った。リンクにとってその人は自分の生きる意味そのものだったそうだ。それを失った罪悪感でリンクは一度、どん底に落ちた。しかしある日ふと思った事があった。「1度だけ彼女を蘇らせてまた新しい人生を送ろう」と。」
ナ「でもそんな事って…」
レオン「あぁ、科学的にそれはできるはずがない。だが、1つだけそれが出来る方法がある。リンクはその方法を見つけてしまった。」
ゾ「悪魔の実か…」