• テキストサイズ

alive only…【ONE PIECE】

第4章 初めて



数時間後__

あたりはすっかり暗くなり、疲れたせいか、コハル以外の人は全員寝ていた。コハルは気分転換に外に出た。

『……』

コハルが静か目を閉じようとしたその時__

ゾ「ここにいたのか…」

コハルの後ろで、ゾロの声がした。

ゾ「こんな所にいると風邪引くぞ」

『私は平気だ。それを言っているゾロも風邪を引くだろう』

ゾ「俺は男で剣士だ。風邪ごときでヘタれる程やわじゃねぇよ。お前が風邪引くとルフィがうるせぇしな」

『それもそうかもしれないな』

そんな素っ気ない会話をしているとコハルがゾロに話しかけた。

『…私と初めて会った時、覚えているか?」

ゾ「あー…道場で会ったな」

『その時、私をどう思った?』


ゾ「……何でそんなこと聞くんだ?」

『気になったからだ。』

ゾ「ふーん…」

ゾロは少し考えてから話し出した。

ゾ「正直言って初めはお前が苦手だった。コレがルフィの幼馴染かって疑ってた。やけに強気だし、男みてぇな口調だったしな」

『……』

ゾ「けど、お前が泣いてるのを見て…やっとお前への苦手意識はなくなった。今はもう仲間だ。」

『…そう…か…』

コハルはまた泣きそうになっていた。それに気づいたゾロは

ゾ「お前が意外と泣き虫だってことも分かったしな」

コハルをからかうように笑った。

『私は泣いてなんかない……!』

ゾ「説得力ねぇぞ」

『…っ……泣いてなんか…!』

ゾロは不意にコハルを抱きしめた
/ 58ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp