第4章 初めて
突然の行動にコハルも、そしてゾロも驚いていた。
『…何をしている……』
ゾ「考えるよりも先に身体が動くことってあるだろ」
『意味がわからない』
ゾ「わかんなくていい。誰にも見られてないうちに泣いとけ」
コハルは静かにゾロの背中に腕を回した。
ゾ「…っ……!何やってんだよ」
『考えるより先に身体が動く事があるんじゃないのか?』
どうやらゾロよりもコハルの方が一枚上手だったようだ。
ゾ「はぁ……お前には敵わねぇな」
『今のところな』
ル「おーーい!コハルーー!どこだぁーー!」
ルフィの声で2人は離れた。
ゾ「…うちの船長が呼んでる。早く行くぞ」
コハルはゾロの後を着いて行った。2人がキッチンに戻ると
ル「あ!コハル!」
『え!?』
ルフィがコハルに勢いよく抱き着き、その反動でコハルが後ろに倒れ、ルフィがコハルを押し倒している良いな体勢になった。
ル「良かった〜どこいったか心配だったぞ!」
次の瞬間___
サ「コハルちゃんに何してんだゴラァ!」
ル「すみばせんでじた」
目の前にはボコボコにされたルフィがいた。
『だ…大丈夫か?ルフィ…』
サ「あぁ、こいつの心配しなくていいんだよ。それより…」
サンジはコハルの頬に手を添えて言った
サ「この美しい肌が汚れていないか心配だ…」
『いや、私は大丈夫なんだが…』
ゾロは軽くイラついた。それを見てナミは確信した。
ナ「へぇ〜…ゾロ、あんたもしかして…」
ゾ「んだよ」
ナ「やっぱりいいわ、自分で気付きなさいよ」
ゾ「何がだよ、つーか早くその手をどけろエロコック!」
サ「あぁ?今良いところだから邪魔すんなよクソマリモ!」
また2人の喧嘩が始まったのを見てコハルは小さく笑い、この日はコハルにとって1番幸せな日になった。