第2章 バロナ島の少女
サ「それは無理な話だ」
『…なんで…!』
サ「だって今…コハルちゃん泣いてるじゃねぇか」
泣いたのは何年ぶりだろうか。コハルは「泣く」という事を忘れかけていたのだ。
サ「確かに、いつもの俺なら「わかった」って言ってすぐに船に戻るだろうな…けど、泣いてる女の子が辛い思いをしてるのは俺は耐えきれねぇ…!だからこの事はルフィに言う。」
『はぁ……泣いてる奴みんなにこんな事を言うのか?』
サ「いや、全員じゃない。ただ、コハルちゃんは特別だ」
『……意味がわからない。』
サ「そのうちわかるさ…」
しばらく2人は何も話さず、コハルが落ち着くまでサンジは隣にいた。コハルが泣くのをやめると、サニー号に向かった。
ル「おぉ、コハル!来てくれたのか!」
サニー号にはすでに、全員が揃っていた。
サ「ルフィ、ちょっと話が『みんなに言わなきゃいけない事があるんだ』
サンジの言葉をさえぎってコハルはみんなに話し始めた。
自分が【戦場の舞姫】だという事、マークスの支配下により殺しを続けていた事を。