第2章 バロナ島の少女
ナミside
コハルから全ての事を聞いた。初めて会った時に感じた違和感。あれはきっと昔の私と今のコハルが重なって見えたからだと思う。
『でも…あと2年耐えれば私はもう解放されるから』
やっぱり似てる。本当に自分を見てるようだった。
ル「そっか」
そう言ってルフィはコハルの頭をクシャクシャに撫でた。
ルフィの行動にコハルも一味も驚いた。ルフィが人の頭を撫でる事なんて滅多にないからだ。
『……ル…フィ…』
ゾ「で、お前はどうしたいんだ?」
『え……どうって…』
ゾ「本当にこのままでいいのか、そうじゃないのかだよ」
『………』
ナ「コハル。」
『…!?!!』
私は咄嗟にコハルを抱きしめていた。正直、自分は今何をやってるんだろうって考えちゃうくらいに身体が先に動いていた。
ナ「無理しなくていいのよ。私もコハルと同じような経験してるから。」
私にはこれしかできない。この子が望むのであれば私は助けたい。そう思った。
『…私は……
人を殺すのは嫌だ…』