第3章 白澤様とのある日
「お二人はいつからの知り合いなんですか?」
「ちーちゃんが黄泉時代に泣いてる
時に知り合ったが正しいかな?」
白澤は目を細め懐かしそうにした
「昔々ですね。あの頃は若かったわね」
「白澤様、ロリコンだったんですか?」
桃太郎は若干引き気味に尋ねた
「違うよ!!ただ泣いてたから助けたんだって」
白澤は強く否定するが、白澤なだけに疑惑は拭いきれない
「白澤様の名誉の為に言うけど、迷子だったのを
助けて頂いたの。紳士的だったわ」
千早は一応否定しとく
「今も紳士だよ」
「そーですね。ところで、風邪薬頂けません?
そろそろ鬼灯が倒れそうなので、とびきり効くやつ」
「鬼に効くかは分からないけど、新薬あるよ。試す?」
白澤は小さな小瓶を取り出して見せた
「薬に関しては信頼してます。お代はいくらです?」
千早はガマ口からお金を取り出そうとする
「これ試作品だから、また遊びにおいで」
「あ、薬の材料代はきちんと払います!」
ガマ口からお金を出し白澤に渡した
「律儀だねー。だからちーちゃんは好きだよ」
「はいはい。では失礼しますね」
千早は薬局から出て行った
そして桃太郎は禁断の質問を白澤に聞いた
「アレなんの薬っすか?」
「現世のマンガをヒントに変身効果もある風邪薬だよ」
なんとも形容しがたい笑顔で白澤が笑ってた
これが後に事件に繋がると思うと内心楽しみにしてた
〜NEXT〜