第1章 序章
前方に、揺らめく人影。
さっきまで私のいた、その建物は、
今では炎のなかで、踊っている。
熱い…
だが、目の前の光景を見た私の背中は
凍りつきそうに、冷たい汗が吹き出す。
_「せんせィィィィィッ!」
私と一緒に、銀時や晋助たちも、
一緒になって、叫ぶ。
だが、返事は なかった。
銀時が、真っ先に飛び出す。
すると、先生は後ろをふりかえって、
銀時に、何か言う。
何を言っているのかは、
全然聞こえない。
先生が何かを告げ終えると、
先生を拘束しているお役人さんたちが
先生を、連れていった。
_「待ってェェェッ!
私たちを、置いて行かないでェェェッ!」