第3章 〜小林said〜
学年1の秀才、神崎さん。
そんな彼女は何故か恋をしたがっているようだ。
正直驚いた。
僕に好きになってもらいたいなんて。
前から少し気になっていた人ではあったけど、あんなことを言われてから以前のソレとは明らかに違っていた。
(やっぱり僕って、単純なのかな…?)
次の日の朝、神崎さんから【肩たたき券】を貰った。
急な事で驚いて戸惑ってしまった。
でも、きっと僕が優しくされたら好きになっちゃうかもって言ったからだろう。
それを素直に受け取った彼女が自分なりの優しさを表してくれた思うと、心が暖かくなった。
(神崎さんって可愛いな)
僕が彼女の事を好きだと伝えたら、彼女はどんな反応をするだろうか。
『小林くん、私も小林くんの事…』
(いやいや、僕は何を考えているんだ!)
首をブンブン振って頭の中をカラにしようとした。
(神崎さん、次は何をしてくるのかな?)