第4章 不思議
社長「またお前は!!二日連続で遅刻とはなぁ!」
主「す……すみませんでしたぁ!!」
私は、社長に何度も頭を下げる。
30分の説教を2回連続に受けるとは。
先輩「おーっす!寝坊助の鈴音ちゃーん」
主「……………。」
先輩「そんな目で私を見るなw」
笑っている先輩を横目で見る。
先輩「んで~今日はどーしたの??」
主「はぁ~。実は………。」
私は昨日の事を先輩に話した。
先輩「えぇえええ!!!!」
突然の大声にびっくりした私は先輩の口を両手で押さえる。
主「大声上げないで下さい!皆見てます!!」
先輩「ごめんごめん!!」
笑っている先輩を睨みつける。
先輩「だから、そんな目で見るな!………。」
顎に手をあて「うーん」っと突然先輩が考え事をする。
主「??何ですか?」
先輩「ねー?何でその彼、今日鈴音が仕事って事知ってるの?あと、名前も。」
主「え??」
先輩「教えた??」
先輩の質問に首を振る。
先輩「……おかしくない??」
主「…………………。」
突然の言葉にサッーーっと血の気が引く。
確かに、今日は仕事がある事を言っていない。名前も教えていない…………。
主「せ……せんぱい……」
私は恐怖のあまりガタガタと震えだす。
先輩「お!落ち着け!まずは、今日は早く家に帰れ!危ない男かもしれない!」
主「は、はい!!」
私は急いでパソコンに向かい仕事を始めた。