第14章 最後の恩返し
日差しが眩しい。
ここはどこ??
主「・・・ん。朝?」
え、朝?
私は、はっ!っと思い出したかの様に体を起こす。
主「黄瀬さん!!」
目を覚まし、周りを見渡すと見慣れた部屋にいた。
自分の部屋、ベッドに寝ていた様だ。
主「ゆ・・夢??」
私は立ち上がり洗面器向かい、鏡で自分の姿を見た。
黄瀬さんと一緒に出掛けた時に着ていたワンピースを着ていた。
主「夢じゃない!」
私はすぐに、持ち歩いていた鞄の中を見る。
黄瀬さんに、渡そうとしていたプレゼントが入っていた。
主「プレゼント・・渡せなかった。。」
夢じゃなくて、現実で。本当に消えちゃって。
もう、いない。どこを探しても。
きーんくが・・黄瀬さんが・・。
もう、会えない。
主「うっうっ・・。わぁぁぁぁ!!」
私は、初めて大声を出して泣いた。
頭の中が真っ白になった。