第15章 ~春~LAST STORY
~4ヶ月後~
先輩「おーーーい!!鈴音ちゃーーん!」
先輩の声に私は振り向く。
主「先輩!大きい声で呼ばないで下さい!恥ずかしいです!!」
先輩「あーごめんごめん!それよりさー今日、仕事終わりに飲みに行こーぜ!私、奢るから!」
先輩の誘いにうーーーんと数秒考え・・。
主「すみません、今日は遠慮しときます。」
先輩「えー!!」
主「てか、この間飲みにいったじゃないですか?体に悪いですよ??」
その言葉に先輩は、睨む様に私を見てくる。
主「・・・っぶ!!」
先輩「だーー!笑うな!!」
先輩は、本当に優しい。
黄瀬さんが消えて、落ち込んでいた私を慰めてくれて、深入りをしなかった。
__話せる時が来るまで、私は待ってるよ。__
そう言って優しく頭を優しく撫でてくれた。
主「私、仕事たまってるので!失礼します!」
先輩「鈴音!!」
主「?何ですか?」
先輩「あんたやっぱり、笑顔が一番最高だわ!」
主「!!・・はい!!」
仕事が終わり、私はあの場所へ向かう。
主「やっぱり、ここは景色がいーなー。」
風が気持ちいい。
夜桜が綺麗で見惚れてしまう。
主「・・・・・。」
___ねぇ。きーくん?いや、黄瀬さん。
私、もう泣かないよ。
もう、大丈夫。
悲しくないよ。
私は、前に進むよ。
主「だから、見ててね。黄瀬さん!!」
夜空に手を伸ばす。
次は、私があなたに
恩返しをするばんだね。